あなたの腰痛は大丈夫? 病院を受診するべきか迷ったらまずは危険度チェック

腰痛

あなたの腰痛は大丈夫?

腰痛に悩まされているけれど、病院に行った方がいいのだろうか?様子を見ても大丈夫?など、腰痛が一般的だからこそ悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?けれども、場合によっては早めの受診が望ましいこともあるので、自己判断は禁物です。この記事では、腰痛の危険度を紹介しますので、参考にしてみてください。

この記事はこんな人に役立ちます

・自分の腰痛の危険度を知りたい
・腰痛で病院に行くべきか迷っている

自己判断は要注意!腰痛の危険度チェック

腰の痛みは、早くどうにかしたいもの。
しかし、腰痛は原因がさまざまで、対処法が自分の腰痛に合っているかわからず、なかなかよくならないという方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は腰痛のタイプ別に痛みを和らげる対処法を紹介します。

自分の腰痛タイプを見極めて、腰の痛みの軽減に役立ててください。

こんなときはすぐ受診!深刻な可能性がある「危険信号」

すぐに整形外科を受診した方がよい症状
・腰以外にも痛いところがある
・しびれがある
・排尿障害がある
・足の指に力が入らない
・足を触ったときに感覚がない
・ぎっくり腰を繰り返している
・慢性の腰痛
・1日中痛みがある
・痛みが悪化している
対処法で改善できる可能性のある症状

・お風呂に入るとよくなる
・一時的に痛む(朝・夜だけ、仕事だけなど)
・特定の動きだけ痛む(腰をのばす・丸める・ねじるなど)
・時間とともに、痛みは軽くなっている

※あくまでも一例です。対処法での改善を約束できるものではありません。痛みや違和感によって、ご自身の判断で受診されることをおすすめします。

※「腰痛ワン」利用者様実績をもとに作成

まず、腰痛には、「自然とよくなる症状」と、「治療が必要な症状」があります。

「自然とよくなる症状」は、主に筋肉・筋膜が硬くなることが原因で起こる腰痛です。「治療が必要な症状」は、主に骨や関節、神経、内臓などに問題があることが原因で起こる腰痛と考えられます。

「すぐに病院を受診した方がよい症状」に1つ以上当てはまった場合は、整形外科を受診し、骨や神経に異常がないか調べることをおすすめします。

自然とよくなる症状

筋肉が原因の腰痛は、自然とよくなるため危険度は高くありません。硬くなった筋肉・筋膜が正常な状態に戻れば、痛みを感じなくなります。

お風呂に入る、温かい物を飲む、適度に運動するなど、血流を起こすことで回復を早めることができます。マッサージなど施術で筋肉をほぐしたり、ヨガやストレッチで筋肉をのばしたりするのも効果的です。

治療が必要な可能性あり。すぐ受診したほうがよい症状

骨や関節・神経・内臓などが原因の腰痛の場合は、時間が経てば自然とよくなるというわけではありません。筋肉のようにすぐに回復はできないため、放っておくと悪化し、対応が遅れれば、手術が必要になったり、完全な回復ができなくなったりする場合もあります。このため、我慢や自己判断をせず、すぐに医療機関を受診することが重要です。

ここでは、腰痛ワンのプログラムを受けた方の実際の症状と受診データに基づいて、
・整形外科
・泌尿器科
・婦人科
の受診をすすめたケースについて紹介します。

整形外科を受診したほうがよい症状

先ほどの「整形外科を受診した方がよい症状」のチェック項目に1つでも当てはまる場合は、整形外科を受診することをおすすめします。医師のもと、正確な診断を受けたうえで、適切な解決方法を見つけていきましょう。

レントゲン・MRIを受けることも重要

「すぐに整形外科を受診したほうがよい症状」のチェック項目に当てはまった場合は、骨や神経まで影響がある可能性が考えられます。

このため、レントゲンやMRI検査を受けることをおすすめします。
レントゲンは、主に骨の状態を知ることができます。MRIは、レントゲンでは見つけることができない、神経・椎間板・靭帯・腱の状態も知ることができます。

とくに、神経への影響がでている可能性のある症状については、レントゲンでは把握できないため、MRI検査を受けることをおすすめします。

レントゲン・MRIで把握できる症状

レントゲン MRI
骨・神経・椎間板・靭帯・腱

レントゲン・MRI検査をすすめる症状

レントゲン検査をすすめる症状 MRI検査をすすめる症状
・慢性の腰痛
・1日中痛みがある
・痛みが悪化している
・腰以外にも痛いところがある
・しびれがある
・排尿障害がある
・足の指に力が入らない
・足を触ったときに感覚がない
・ぎっくり腰を繰り返している

※「腰痛ワン」利用者様実績をもとに作成
※ あくまでも一例です。
痛みの強い場合や違和感のある場合は、自己判断せずに医師に相談のうえ、必要に応じて撮影を希望されることをおすすめします。

もし、骨や神経に何らかの影響がある状態で、一時的な痛みの対処法でしのぎ、そのままの姿勢やからだの使い方で過ごしていると、骨や神経へ負担はかかり続けて悪化してしまう可能性があります。

レントゲンやMRIで現状を把握できれば、症状が悪化する前に、適切な対処法を選択することができます。

なお、筋肉が原因の腰痛も、まったく受診しなくていいわけではありません。筋肉が原因であっても、ぎっくり腰や慢性的な腰痛の場合は受診をおすすめします。

☝施術だけで安心するのは要注意

「整体や鍼へ通っているので大丈夫」と思われている方も、安心してはいけません。

腰痛を繰り返している場合、一時的によくなっても、根本原因が解決していないと、知らず知らずのうちに、筋肉や骨・関節などへの負担が蓄積され、あるとき神経へも影響が出るなど、重症化するケースも少なくありません。

施術者は、手と目でからだの状態をある程度把握することができますが、からだの内部を見ているわけではありません。わずかな骨・関節・神経への影響までは、把握ができない可能性があります。

骨・関節・神経への影響も、レントゲンやMRIで早い段階で見つかれば早期に回復の対応を考えることができますが、進行していれば、回復への道のりは長くなります。

レントゲンやMRI検査を受けて、現状把握した上で対策を考えることが、的確かつ最短で、腰痛を解決できる方法となるのです。

整形外科で症状を正しく伝えるために必要な情報5つ

腰痛で病院を受診しようとなった際に重要なのが、医師に症状を正しく伝え、正確な診断結果を得ることです。

せっかく受診しても、うまく症状を伝えられないと、正確な診断がむずかしくなる可能性があります。そうなると、診断結果にモヤモヤすることになったり、なかなか腰痛がよくならない…という状況に陥るかもしれません。必要に応じて、

〇レントゲン、もしくは、MRIを希望

したうえで、症状を的確に伝えるために必要な情報をまとめましたので、参考にしてください。

■腰痛で伝えるべき内容 5つ

◎「痛み」・「しびれ」・「感覚がない」
▪いつ (痛が出やすい時間帯)
▪どこが(痛む場所を詳しく)
▪どの動きで(腰をねじる・まげる・のばす)
▪どう痛むか (筋肉痛のような、電気が走るような、何もできないほど、ズキズキなどの表現も〇)

【参考例】
・朝、右腰を、伸ばすときに、電気が走るように、痛む
・日中、左腰から足先まで、座っていられないほどの、しびれ
・1日中、両足先を触っても、感覚がない

また、ぎっくり腰の場合は、以下の3つの情報をまとめておくと、受診の際にスムーズです。

■ぎっくり腰で伝えるべき内容 3つ

・いつから
・何回目
・どの動きで痛めた

【参考例】
・去年から、2回目で、ともに重いモノを持ち上げるときに痛めた

整形外科以外の受診をすすめる症状

腰痛は、場合によっては内臓からの影響など、さまざまな要因が考えられるため、整形外科を受診しても、原因がわからない場合や、以下の症状がある場合は、それぞれの専門家を受診することをおすすめします。ここでは、腰痛ワンで実際に、泌尿器科、婦人科の受診をすすめた症状についてお伝えします。

泌尿器科の受診をすすめる症状

熱などの症状がある場合や、整形外科で腰痛の原因がわからない場合は、泌尿器科を受診することをすすめるケースがあります。

なぜなら、以下のように腎臓に問題が起こり、腰痛を感じることがあるからです。

尿路結石:腎臓から尿道までの間の尿路に結石ができる
腎盂腎炎(じんうじんえん):尿をためる部分で細菌が増え炎症を起こす

また、「排尿障害がある」場合、神経への影響がでていることで、症状が現れることが考えられます。整形外科だけで治療ができないケースも、泌尿器科の受診が必要になります。

婦人科の受診をすすめる症状

女性で不正出血のある場合は、婦人科の受診もすすめています。子宮内膜症、子宮腺筋症など、子宮内膜が大きくなり内部から圧迫されることで、腰痛が起きているケースがあるためです。

医師から手術をすすめられたら

医療機関を受診すると、医師から手術をすすめられるケースがあります。

手術する・しないの判断は医師によってさまざまです。

手術に対する考え方や、必要なタイミングも人によってさまざまなため、信頼できる医師のもとで、しっかりと説明を受けて納得のいく形で進めていけることが理想です。

腰痛ワン(腰痛ONE)に通われている方の中には、医師から手術が必要と診断されながらも、手術しなくても腰痛が改善できたケースがあります。
参考に、腰痛ワンのリカバリープログラムで回復された方の事例をお伝えいたします。

手術が必要なケース

「腰以外にも痛いところがある」、「しびれがある」、「排尿障害がある」、「足の指に力が入らない」、「足を触ったときに感覚がない」、「ぎっくり腰を繰り返している」といった、神経への影響が考えられる症状が出ていて、医師から「骨に棘(とげ)ができていて神経が圧迫されている」という診断を受けた場合は、手術を受ける必要があるケースと言えます。

手術をせずに改善できたケース

医師から手術をすすめられた場合でも、手術を行わずに腰痛が改善できたケースもあります。

回復事例1

杖で5分しか歩けなくなり、脊柱管狭窄症(※1)と診断され、手術しかないと言われた。リカバリープログラムスタート後、手術せずに1か月半で歩けるようになり、4か月でゴルフ復帰した。

⇒【回復事例】杖で5分の歩行から、手術なしで1か月半で1日5時間歩けるように!

※1 脊柱管狭窄症とは?

脊椎(背骨)は、椎骨(ついこつ)が縦に重なってできています。椎骨には穴(椎孔・ついこう)が空いていて、穴が重なって管になっている部分を脊柱管(せきちゅうかん)といいます。脊柱管の中には、脊髄と神経が通っていて、骨が変形したり、配列がずれることで神経を圧迫します。症状は、腰痛、足の痛みやしびれ、歩行困難、排尿障害などです。

脊柱管狭窄症とは?
回復事例2

椎間板へルニア(※2)と診断されたが、手術をせずに回復。
この事例は、姿勢や、筋肉・筋膜の状態を整えることで、年齢に応じた正しい骨の配列へ戻り、神経の圧迫への影響が軽減されて症状もよくなっていきました。

※2 椎間板ヘルニアとは?

背骨の1つ1つを、椎骨(ついこつ)といい、前側の丸い円柱状の部分を椎体(ついたい)といいます。
椎間板ヘルニアは、椎体の間でクッションの役割をする椎間板(ついかんばん)が変形し神経を圧迫します。症状は、腰痛、お尻から足にかけても痛みやしびれなどです。

椎間板ヘルニアとは?

○手術の選択は、医師と相談のうえ慎重に

先ほどお伝えしたとおり、整形外科で「骨に棘ができて神経を圧迫」している場合や、内臓疾患などが腰痛に影響している場合などは、医師と相談のもと、手術が必要なケースといえます。

しかし、からだの使い方が原因で、骨や神経を圧迫して症状が出ている場合、手術をする、しないに関わらず、お伝えしておきたいことは、「手術で腰痛がよくなるとは限らない」ということです。

なぜなら、間違った姿勢や日常生活のからだの使い方が原因で腰痛になった場合、からだの歪みや偏った使い方から、筋肉が硬くなったり、筋力が低下したりすることで、骨や神経へ負荷がかかり続けた影響が、症状となって現れます。

もし、手術後も、手術前と同じ間違った姿勢やからだの使い方をしていれば、同じように負荷がかかり、痛みや症状が再発することもあります。

手術をする、しないに関わらず、腰痛再発防止のためには、正しい姿勢やからだの使い方で生活するために行うことが必要になります。

また、手術を行う際、切った部分の筋膜の組織は、もとの組織よりも硬くなりやすくなります。このため、術前と比べてよりケアが必要になります。

手術を行う選択をされる方も、これらを理解したうえで、術後のからだと上手に付き合いながら、腰痛予防に必要な姿勢や、正しいからだの使い方を続けていく必要があるのです。

からだの状態や、手術方法、タイミングなど、繊細な判断が必要になるため、専門家と相談のうえですすめることをおすすめします。

腰痛ワンはこんなサポートも行っています

腰痛ワンのリカバリープログラムでは、医師の見解を伺いながら、手術についての相談、手術される方の術前の準備から、術後・リハビリ後、日常生活へ復帰後まで、腰痛予防のサポートも行っています。

腰痛の改善を目指すうえで大切なこと

腰痛は、対処法で改善できるうちに、正確な原因を見つけたうえで、適切な対策をして回復できるのが理想です。

しかし、腰痛があまりにも一般的だからこそ、「忙しかった」「そこまで気に留めていなかった」「病院に行かずに何とかしようと我慢してしまった」「自分で解決策を探せると思った」などで、対応が遅れたり、正確な検査を受けないまま、憶測で間違った対処法をされてしまう方がたくさんいらっしゃいます。
そうやっていつの間にか、重症化してしまったり、腰痛の原因が重なってしまったりすると、回復にたくさんの費用と労力と時間がかかるだけでなく、日常生活がままならなくなることもあります。

腰痛の原因はさまざまなため、原因が1つではない場合、病院を受診してもすぐにわからないことがあります。

だからこそ、今回の危険度チェックで、「受診した方が良い症状」に当てはまった方や、チェックでは当てはまるかはっきりわからなかったけれど、「なんとなく違和感を感じる」という方は、ぜひ早めに、受診していただきたいのです。

腰痛ワンのプログラムにおいても、病院の受診の必要がある症状が出ている場合、むやみに腰痛の原因のわからない状態でプログラムをスタートすることはありません。

受診した方がよい症状があり、必要な検査を受けられていないお客様へは、医師に聞いていただきたい内容をお伝えし、まず受診していただくようお願いをしています。そして、受診後に、リカバリートレーナーが診断結果を確認したうえで、プログラムをすすめるかどうかを判断させていただきます。

それは、腰痛の原因がわからない状態で、憶測で、適切な解決法を見出すことはできないからです。

腰痛の原因を、できるだけ早い段階で、正確に知ることこそが、最短で腰痛回復できる道なのです。

こんな方はご相談ください

・病院を受診したが、腰痛の原因がわからず悩んでいる
・さまざまな病院に通っているのに、腰痛がよくならない
・どこの病院から受診したらよいかわからない

などでお悩みの方は、リカバリートレーナーがアドバイスさせていただきます。